こんにちは、ダイワサイクルの金子です。
どこまで続くんや、このシリーズ…という飽き飽きしている人もいる事でしょうが、今回が最後なのでもう少しお付き合いください。
私の新バイク、TCR advanced SLですが…
じゃじゃーん

週末のうちに組み終わりました!
ただ、週末は所用に付き走りに行くことが出来ず、シェイクダウンは今日の早朝です^^
…それにしても、黒いパーツが多くて地味ですね。
パッと見てもどのブランドなのかがわかりません。笑
もうちょっと、ブランドロゴの主張があってもいいんですけども・・・ねぇ。
夜中、走っていると多分存在感が無くなるので、ライトはちゃんとつけて走るようにしたいところです。
では、ちょっと細かい部分を見ていってみましょう^^

一番の特徴となっているISPですが、基本的には涙型で空力が良さそうな形状なんですが、根本はくびれてフレームに接合されています。
涙型だと前後にしなりにくくて快適性が下がるので、くびれを作ってそこをしならせることで快適性を上げているのではないかと思います。
ということで、乗り心地には期待していたんですが、特別に乗り心地がイイ!という事も無く。笑
レース用モデルとしては平均的なところだと思います。正直、乗り心地を求めるのであれば他にもっといいモデルがあります。
続いてトップチューブ

ヘッドベアリングがOD2規格となっていて、通常のフレームよりも一回り大口径だということもあって、前に行くほど太くなっています。
…というか、シートチューブとの接合部分はメチャ細いです。


わかります?この差。
出るとこと細いとことのメリハリが凄い。
剛性をしっかり持たせたい部分とそこまで必要ない部分とのメリハリを付けたいという設計なのではないかと思います。
TREKの新型Emonda SLRもトップチューブがくびれた形状になっていますが、それと同じ設計思想なんじゃないでしょうか。
ただ、こっちはISPでシートポストをより細くできる分、より特徴的になっています。
お次は思いっきりアピッたステムですが…
サイクルコンピューターが正面に付いてるので、空力も何もあったもんじゃありません。笑

Di2のケーブルはしっかりステムを中通し

ただ、フレームの横からケーブルが出ているので、ダンシングした時に脚に当たるのがちょっと気になります。
…とまぁ、ちょっと自虐的な外観レビューとなりましたが…走りは一級品です。
これ、凄い。
というか、ズルい。
これまで自分が乗った中では一番軽やかに走るバイクです。
絶対的な剛性はとても高いんですが、「綺麗に回してくれないと走ってやんないぞ」というような“プロ以外お断り“な硬さではなく、ペダリングが「多少」雑になっても許容してくれる懐の深さは感じます。
羽が生えたように…というのは言い過ぎですが、ダンシングをする時に左右に振りやすく、とても気持ちがいいです。
それは軽量バイクであるが故の感覚なのかもしれませんが、特異なのは路面との接地感がちゃんとあるってことです。あたかもヤジロベエのように、上を振っても決して左右の重心がブレない所がこのバイクの特徴です。
軽量バイクでありながらも十分な安定感を持っていますので、ダウンヒルも怖くないです。
ハンドリングは若干クイックなところはありますが、フロントフォーク&ヘッド周りの剛性が高いので、下りのコーナーでも操作しやすく、思ったようなコースをしっかりトレースできます。
ということで、ファーストインプレッションとしてはこんな感じです。
直近まで乗っていたTIME SKYLON、Felt F1と並べて一言で表現すると

TIME SKYLON
安定感抜群の重戦車

Felt F1
剛性抜群のプロ専用バイク

GIANT TCR advanced SL
登りの得意な出木杉君
って感じです。
これから、このバイクともっと仲良くなれるように走りこんでいこうと思います^^
もし、どんなバイクなのか興味あるな~という方は、ご一緒する時にお貸ししますのでお気軽にお声がけ下さい♪