こんにちは、ダイワサイクルの金子です。
今日はタイヤの交換タイミングについてです。
タイヤは消耗品です。
すり減り、継時的な劣化は適正な性能が発揮できないことにも繋がって、これまで走れていたコーナーで謎のスリップをしてしまったり、パンクが増えたり…というトラブルにも繋がりかねないので、性能が明確に落ちてくる前に交換をしてやるのが安心です^^
自動車でしたら「タイヤの溝が1.6mm以上残っている」という明確な基準があるので、交換のタイミングがわかりやすいんですが、自転車の場合はそのような基準がないので「もうそろそろ交換した方がイイかなー?」というのを自分で判断しなくてはなりません。
タイヤの種類によっても違うとは思いますので、これなら大丈夫!という事は言いにくいんですが、私の場合はこのような基準でタイヤの交換タイミングを判断することが多いです。
1. タイヤが擦り減っていないか
タイヤの構造はこのようになっていまして、地面と接触する部分の三日月状のゴム(トレッド)が摩耗によってすり減っていきます。最初は丸かったはずの断面が、すり減っていくと徐々に台形になっていく…という事ですね^^
台形になっていったら黄色信号。

こうやって、タイヤの断面形状をチェックすると良いです。
これはやや擦り減ってきたかなー?という感じでしょうか。
酷い状態になると、トレッドがすり減って無くなって、その下の繊維(ケーシング)が見えてしまうようになりますが、こうなったら赤信号。もうアウトです。
ASAPで交換しましょう。
2. タイヤのゴムが劣化していないタイヤのゴム(トレッド)が残っていても、ゴムの劣化して硬くなっていたらグリップ力の低下など本来の性能が発揮されない可能性があります。
劣化するとしなやかさが無くなるので、空気を入れた時にひび割れてしまうようになります。

こうなってきたら黄色信号ですので、早目に交換をしましょう^^
タイヤの劣化は走行距離によるものではなく、使用期間によります。
3. サイドを含め、タイヤが傷ついていない 石を踏んだりして、タイヤのトレッドが傷ついてしまう事があります。

あまりに深いものだと、再度そこにダメージがあった場合にパンクしやすくなってしまいますので、注意が必要な部分です。
通常、よく見るのはタイヤと地面が接する部分だと思うのですが、意外とあるのがタイヤサイドのキズ。

斜めに段差を乗り越えようとした時とか、石を踏んだ時など、タイヤのサイドに傷が入るという事はままあります。傷が深い場合はその場でパンクするんですが、それほどでもなかった場合もあります。
その傷が空気を入れているうちに空気圧を受けて成長して、バーストの原因になる…という事もあるので、気が付いた時には交換するのが吉です。
その他、タイヤサイドのダメージとしては…アホ毛みたいにビョンビョンっと繊維が出てきてしまっていたり

トレッドが剥がれてしまっていたり…

↑
これは落車が原因で剥がれたんですけども
どれか一つでも当てはまったら即タイヤ交換しないといけません!
…というわけでもありませんが、「ギリギリ限界まで使い倒そう!」という気持ちでいるよりはちょっと早いかもしれないけど交換しよっ!くらいの気持ちでいた方が無用なトラブルを避けられます。
タイヤも決して安いものではありませんので、なるべく長持ちさせたいですよね。
タイヤがすり減るのは地面とタイヤの摩擦が原因ですので、摩擦を少しでも小さくしてやる事が長持ちさせるためには重要になります。
そのためには
1. 適正な空気圧管理
空気圧が低すぎると摩擦が大きくなって、タイヤが減りやすくなります
2. 急ブレーキを避ける
特にホイールがロックする程のブレーキをかけてしまうと、タイヤの一部分のみが削れてしまう事になり、場合によってはバーストする場合もあります。
尤も、ホイールをロックさせてしまっている時点でそもそもダメなんですけど…
というのが重要です。
日々のメンテナンスと安全意識が重要、という事ですね^^
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