こんにちは、ダイワサイクルの金子です。
今日はホイールのご紹介。
古今東西、色々なホイールがありますが、大きく分けるとリムの材質によって2パターンに分けられます。
リムがカーボンで出来ているカーボンホイールと、アルミで出来ているアルミホイールです。
で、今回ご紹介するのはイタリア・Fulcrum(フルクラム)のアルミホイールの最高峰モデル、レーシングZEROです。
何を隠そう、私がレースの時に愛用しているホイールでもあります。

このレーシングZERO、人によっては「アルミホイールの到達点」だなんて言ったりします。
最大の特徴は、スポークがアルミで出来ている事。(通常はスチール)

スポークが極太で扁平ですが、これは空力効果を狙ったためではなく、どちらかというと強度を出すために太くせざるを得なくて、それならエアロ形状にしようぜってな具合で生まれたものです。(多分)
その証拠に?スチールスポークで空力が最も良いとされるSapim CX-RAYなどは回っているところに指を突っ込んだらスパッと切れるんじゃないかっていうくらいに端が鋭利ですが、レーシングZEROのアルミスポークはそんなに鋭利な形状になっていません。
(実際、風洞実験をしてみてもCX-RAYの方が優れているそうです)

そして、それを支えるハブは幅広でスプロケット側のフランジが巨大でスポークテンションの左右差を是正しやすい形状。

リムはもちろんアルミなんですが、テンションがかかって強度が必要なニップル回りを残して、それ以外の部分については削って軽量化するという徹底ぶり。
前後重量は実測で1438g(だったかな?)。
アルミホイールとしては最も軽い部類です。
ちなみに、私が持っているレーシングZEROはリム幅が内径15mmなのですが、現行のレーシングZEROは内径17mmに拡大されています。
そっちの方が転がり抵抗が小さくなるんだとか。。。
まぁ、それはさておき、乗ってみた感触はどうなのか!?という事ですが…
毎回乗る度に「いいホイールだなぁ・・・」という感想を持つほどいいホイールです。笑
何がいいのかというと、「シャキシャキ」としていて、力を入れた「瞬間」にパキーンッ!と加速していく感覚。
一定ペースで巡航している時でも、自分の力を無駄なく推進力に変えられている感覚もあって、気持ちよく走る事が出来ます。
リム高は前25mm、後30mm。
高すぎず、低すぎずの絶妙な設定で、登り、下り、加減速、一定ペース・・・どんなシチュエーションでも高いレベルの走りが出来ます。
この良さを支えている一番の要因が、先ほども述べたアルミスポークだと思います。
ホイールが回転する時、チェーンからスプロケット、ラチェットを介してハブを回転させる力が伝わっていきます。
そして、ハブからスポークを経由してリム・タイヤを回転させて前に進むわけですが、アルミスポークは剛性が高くてスチールスポークよりも変形がしにくいので、ペダルに力をかけてからタイムラグが少なく進むのではないか…と。笑
欠点としては、スポークが変形しないからなのか、ちょっと乗り心地が硬めに感じます。
レースをされる方にとってすれば、そのデメリットを補って余りあるメリットがあるので、強くオススメするのですが、普段はポタリングやロングライドをメインにされている方にはここまでの剛性は必要ないんじゃないかなー?と思う事もあります。
ただ、速く走れるというのは同じスピードで走る場合でも楽に走れるという事なので、もちろんポタリング派の方にもメリットはあります。
タイヤ、フレーム、サドル、ウェア…などなど、乗り心地を改善する方法はありますのでホイールを変えようかなー?と思った時には是非一度候補に入れてみる価値はありますよ!
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