こんにちは、ダイワサイクルの金子です。
今回はずっと書こうと思っていた落車について。
落車は無いに越したことはないのですが、どうしても自転車のような二輪車は不安定なので切っても切り離せない関係なのですよね・・・。
自動車の免許更新の際などは「乗ったらすぐに事故りますよ!」という恐怖の講習がありますけど、自転車ってそういうのが無いですよね。
ロードバイク、MTBなどのスポーツバイクに乗ることはとても楽しいんですけど、楽しさにだけフォーカスを当てるのってちょっと間違ってるんじゃないかと思うのです。
マナーだったり事故を防ぐための基本的な所作が出来てこそ楽しめるスポーツバイク。
それを知らなかったり、怠ると思わぬ事故を引き起こしてケガを追う事もあります。
かくいう私もロードバイクに乗り始めてから数年間は年に1~2回は落車してケガを負っていました。

肘の下側
↑
落車直後にズタボロになっている写真もあるのですが、流石にエグすぎるので傷跡の写真を。笑
流石に3年ほど経っているのでだいぶ薄くなってきているのでわかりにくいかもしれませんが・・・。
ちなみに、鎖骨を折ったこともあります。

そして、落車をすると身体だけでなく機材もダメージを負います。
落車して滑った先にガードレールがあり、運悪く?ぶつかった時にはこんな事になりました。

力のかかるダウンチューブにクラックが入ったため、フレーム(LOOK 566)はもう修理不能と判断して廃車になりました。
一回の判断ミスで、これまで大事にしてきた自転車がお釈迦になる事もあります。
ですので、自転車に乗る時はどんな時でも「安全走行の心構え」をしておくことが絶対に必要です。
単に交通ルールを守って乗るだけではなく、その時の道路や周りの状況に合わせた走り方をすることで、交通事故を起こして加害者にならないように、そして被害に合わないように心がけなくてはいけません。
事故を減らすカギは
自分自身の行動と心構えです。
その中でも、今回は3つを挙げてみたいと思います。
1.かもしれない走行 車の運転で「だろう運転」ではなく、「かもしれない運転」を心がけましょう、と言われたりしますが、自転車も同じです。
事故を防ぐためには常に最悪を予測しながら自分自身が行動することが必要です。
よく落車する人で、「周りの人が悪い」と言って「自分自身は何も悪くなくて、防ぐことが出来ない落車だった」ということを言う人がいますが、それはこの「かもしれない走行」が出来ていないパターンです。
例えば、左折する車に巻き込まれて事故を起こしてしまった時などは、「自分の存在に気付かなかったドライバーが悪い」と言うこともできますが
、「もしかしたら、ドライバーは自分の存在に気付いていないかもしれない」と思って走っていたらきっとその事故は防ぐことが出来たのではないかと思います。
2.心身のコンディションを良好に保つ 落車は乗っている人がこのような状況になっている時に起こりがちです。
仕事のストレスが過剰にあって、自転車に乗っていても仕事のことをずっと考えてしまったり・・・
たくさん走って疲れが溜まっていたり・・・
他の人に置いていかれない様に焦っていたり・・・
こういう時は往々にしていつもとは違う「普通じゃない行動」を取ってしまうことがあります。
ありませんか?
ちょっとイライラしている時に普段はのんびり走っているところを全速力で走ってみたり、
下り坂で他の人に追いつくためにいつもよりもスピードを出して下ってみたり・・・。
こういう、
「普通じゃない行動」を取った時に事故はやってきます。
3.自分の技術を過信しない 段々ロードバイクに慣れてくると、「もう自分は一人前に走れる」と思いがちです。
そうなると、最初は慎重に走っていたのに、だんだん攻める走りをするようになってきて、結果として落車してしまうというパターンです。
こういう時はその前に何度か「ヒヤリ」としたり、「ハッ」とするような経験をすることがあります。
この
ヒヤリハットは「落車の卵」みたいな状態なので、こういう経験をした時にもう一度気を引き締めて、慎重に乗るようにすることが必要になります。
とまぁ、この3つを守っていれば、大概の落車は防ぐことが出来るのではないかと思います。
せっかくの楽しいスポーツバイクですが、痛い思いをするとそれだけで一気に面白くないものになってしまいます。
私は新しく買ったジャージを初めて着て走っていた時に落車してそのジャージを破いてしまったことがあるのですが、その時には「もうロードバイクなんか乗らない!」と思ったこともありました。
まぁ、翌日には普通に乗っていたんですけどね。 皆さんも、安全には十分留意して、事故とは無縁の楽しいサイクリングライフを送ってくださいね!
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