こんにちは、ダイワサイクルの金子です。
今回はちょっと社会派なネタです。笑
二日前の事なので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ビックリするニュースが飛び込んできました。
国体で初のドーピング陽性=自転車の男子選手 プロの自転車選手がドーピング陽性となる例は毎年のように起こっているんですが、日本国内でドーピング陽性となる例はありませんでした。
が、遂に出ました。
まず、ドーピング検査をちゃんとやっていたんだなぁ、という事にビックリしました。笑 最初はうっかり風邪薬でも飲んだんじゃないか、とか思っていたのですが、翌日の報道では検出されたのはテストステロンとアンドロステンジオンとの事。
どちらもアナボリックステロイドというヤツで、いわゆる筋肉増強剤。こんなもの、日常生活を送る上で摂取する事なんて有り得ない代物ですよね。というか、どこに売っているのかもわかりません。(一応、メチルテストステロンが配合されている医薬品は一般に販売されていますけど…)
どうやってこの薬を入手したんだ!?と思っていたのですが、
日本スポーツ仲裁機構が昨日公開した仲裁判断書を読んでハッキリしました。
どうやら、
海外で購入したサプリメントが禁止薬物で汚染されていたようです。
具体的には、このマルチビタミン&ミネラルサプリメント

にアンドロステンジオンが含まれていた、との事。
(このメーカーの他の商品も汚染事例があるそうなので、ドーピング検査を受ける可能性のある人は避けておいた方が良いです)
禁止薬物の接種を意図せず、汚染された製品経由で摂取したということで、当初4年とされていた資格停止処分を4ヶ月にまで大幅短縮した、ということですね。
テストステロンについては納得のいく説明が出来てないと思いますし、そもそも何故サプリメントにこんな成分が混入するのか謎ですし、、、この判断が妥当だったのかどうかは疑問ですが、それはさておき。
この判断を勝ち取る(勝ち取った、と言って良いと思います)のに選手が要した金額は少なくとも
60万円。ドーピング検査の陽性という結果がいつ本人に知らされたのかはわかりませんが、2017年1月に日本スポーツ仲裁機構に申し立てをして、それから
7か月間もやり取りをしてきたようです。
なかなか、一アマチュア選手が出来る事じゃありません。
物凄い手間と時間とお金をかけてこの結果を勝ち取ったんだな、と思うと、普段から「安全だと信じられるもの」を摂らないといけないなぁ、なんてレース出る者の端くれとして思ったりします。
ちなみに、過去には中国産のダイエット用健康食品から「やせ薬」成分が検出されたこともあります。大変効くと評判だったそうですが…まぁ、そりゃ効きますわなぁ…。
そして、死亡事故もあったとか。
競技者生命だけでなく、本当の命を守るためにも、食べるものには気を付けましょうね^^
…なんか、全然ホリデーサイクリングっぽくないネタになってしまいました。汗
たまにはこういうのも、お許しください。^^;
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