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TCR advanced SL その②


こんにちは、ダイワサイクルの金子です。

 今回は私の新しい相棒であるTCR advanced SLのご紹介パート2。
気になるポジション出しです。

170920_1

シートポストが異様に長いのに気付くかと思うのですが、これはISP(インテグレーテッドシートポスト)と言いまして、シートポストとフレームが一体になった構造です。

ですので、サドルを下げるためにはシートポストを切断するしかなく、自由にサドル高を変える事が出来ません!(一応、20mmは上げられるようになっています)

自由にサドル高さを変えられない事が理由となってISPは嫌われ、徐々に市場から姿を消しつつあるんですが、何故かGIANTは頑なにトップグレードではISPを採用し続けています。(多分、シートポストを含めて快適性を設計しているためだと思います。シートポスト周辺はとても複雑な構造してますから)

 どうやって切断する長さを決めるのか…という事ですが、私の場合はこれまで乗っていたバイクがありますので、それと高さを揃えるようにします。
むしろ、それしか方法はありません。(フィッティングマシンで計算値を出すことは出来ますが、あくまでも計算値ですので、乗っていくうちにどう変わるかわかりませんので…)ということで、切りすぎてしまったら取り返しがつかなくなるISPのフレームを一台目に買うのは全くオススメしません。

今のバイクとピッタリ同じサイズにするのに活躍するのが狭山店にあるフィッティングマシン!

170920_2.jpg

BBを基準にして、

170920_3.jpg

サドルの基準点が水平方向、垂直方向にそれぞれ何mmずつ移動したところにあるのかを調べる事が出来ます。

170920_4.jpg

もちろん、メジャーでも測る事は出来るのですが、誤差が大きいのでこういう場合はちょっと避けたいところ。

今回、ISPのカット前で86mmほど垂直方向に差がありました。
では、ISPを86mm切ればいいか…というとそういうわけじゃありません。なぜなら、シートポストは傾いているので、86mm切ったのではやや足らないのです。

図示すると、こんな感じです。(ジオメトリー表からシート角が73.5°だと調べました)

170920_5.jpg

じゃあ、この場合の斜辺は何mmやねん!?ということですが、こういう時には三角関数が役に立ちます。
高校の時に習う、sin、cos、tanってヤツですね。

地道に計算するのもいいですが、世の中便利なもので、こんなサイトがありますので、それを活用しましょう^^
その結果、斜辺は89.7mmだとわかりますので、それだけゴリゴリっとISPをカットします。

まっすぐ切るためにソーガイドをセットして…

170920_6.jpg

切るべし切るべし切るべし!!

170920_7.jpg

このような綿密な計算の結果、無事に狙った通りに1mmの狂いもなくドンピシャでサドル高を出すことが出来ました。


後はステムですが、ハンドルの位置を揃えるためには-17°、110mmのステムを付けて、10mmのスペーサーを下に入れたらいいという事が、似たような計算からわかりました。

内容については長くなるので割愛。笑

ちなみに、このフレームはフォークコラム径が特殊で、条件を満たしているステムは1種類しかありません。

170920_8.png
Pro vibe
 たった11センチ足らずの金属パイプなのに、1万円を超えるお値段。
それもそのはず、これもまたトッププロが現場で使っているような機材で、色々と凝った作りをしています。

週末はこのステムを発注するところまでやって終了となりました。
おそらく、今週中にはステムが届くはずなので、入手出来次第、コンポなどの組み付けをしていきたいと思います^^

早くこのバイクで走りたいな~。
少しでも速くなったら嬉しいな~。笑
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