こんにちは、ダイワサイクルの金子です。
先日、発注していたPRO vibeステムを入手しました!

写真ではわかりにくいですが、アルミステムとしては超・極太で迫力が凄いです。
早速、新バイクを組むぞ~の前に、しげしげとステムを眺めているととても凝った作りをしていて、ちょっと感動したのでちょっとここでご紹介します。
このステムのウリは「空力に優れた」ステムであるということなんですが、その特徴を一番表しているのがこの正面。

・・・何かが足らないですよね?
そう、正面にハンドル固定用のボルトが出ていません。
どこにボルトの頭があるかというと、

裏面にあります。
ボルト頭が空気の流れを乱すということで、逆さに付けるようにしたのでしょう。
でも、凄いのはこのコロンブスの卵的発想ではありません。

この、ボルトを斜めに入れているところが凄い。
アーレンキーでボルトを締める時、ネジ穴が正面を向いていたらアーレンキーとステム本体が干渉する可能性があるという事でネジ穴を斜めに向けて逃がすような構造にしたのだと思います。気が利いてる!!

更に、ボルトの頭の形状も一般的な台形状ではない、凝った作りになっています。
そして、軽量化の為にチタン製になっています。
また、このステムはDi2で組んだ時にジャンクションAとBを繋げるケーブルを内蔵できるようになっています。

コラム側は上から配線を通して

ハンドルバー側は下から出るようになっています。
ただ、これはPROのvibeエアロハンドルとセットにして、ハンドルのバーエンドに付けられるジャンクションAを使うことを前提にした設計って感じです。
私の場合は違うハンドルと組み合わせるので、どのくらいメリットがあるかはちょっと怪しいかも?
後、エアロ感を演出しているのはこのトップキャップ。

普通であれば、

こんな感じで真円のトップキャップを使うことになっています(わかりにくくてすいませんっ!)が、このステムは専用のトップキャップが付属しています。

何故かというと、こんな感じでステムの上に出っ張りを極力なくして空気の流れを良くしたいからという事ですね。
スマートになってカッコいい♪
…んですが、ちょっと欠点もありまして、ステムの上にスペーサーを入れる事が出来ません。
つまり、「とりあえずステムを下げてみようかなー」という事が出来ないということですので、フォークコラムのカットは一発で決めないといけません。
なので、もうポジションが決まっているという方以外にはちょっとオススメできないパーツです。
使える人を制限する代わりに、カッコよくなっているパーツという感じですね。
性能としても、ヨーロッパのトッププロが使っても不満が出ない(と言われる)ほど剛性が高いということですし、これを使って愛車を組むのがとても楽しみです^^
同じように見えるパーツなのに「なんでこんな値段が違うの?」という事があると思うのですが、ちょっとした部分で使いやすさを考えてくれていたり、細かい部分まで性能にこだわって作っている事がお値段に反映されていたりします。
ちょっと高いパーツを見た時には、そういう目線で見るとまた違った楽しみが見えてきますよ^^
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